”三茶”の名で親しまれる三軒茶屋駅には「東急田園都市線」と「東急世田谷線」の2路線が通っています。
東急田園都市線は渋谷駅(東京都)から中央林間駅(神奈川県)までを繋ぐ線で、多くの方が利用した事があるのではないでしょうか?
より詳しい情報は前回ご紹介した「田園都市線の豆知識」をぜひご覧ください!
そして今回は超ローカル線「東急世田谷線」通称”せた線”の魅力をご紹介。
はじめて三軒茶屋に降り立った時、東京にもこんな可愛らしい路面電車があるのか・・!と、びっくりしたのが印象に残っています。
そんな”せた線”は三軒茶屋駅(東急田園都市線)から下高井戸駅(京王線)の計10駅を繋ぐ路線で、途中山下駅からは豪徳寺駅(小田急線)へのアクセスも可能。3つの路線を繋ぐ大事な役割を担っています。
運賃は都内の路線バスと同じ形式で、乗車前に料金の支払いが必要。
全区間(大人)160円・(小児)80円となります。
世田谷線の駅の感覚は狭めで、駅によっては一駅歩いてもたったの4分(350m)で行ける駅もあるので、短い距離を移動する際はお散歩がてら歩いてみるのも良いかもしれません。
また、世田谷線の各駅にはそれぞれ穴場スポットやイベント等があり、地元の人に愛される大きな理由なのかもしれません。
そんな世田谷線のビックイベントと言えば世田谷駅から上町駅間で開催される『ボロ市』。
戦国時代に楽市として世田谷新宿に開かれた市は、徳川時代になって市町(いちまち)という名のもとに歳の市として開かれていましたが、明治20年代になって古着やボロ布の扱いが主流となっていき、いつしか農機具や正月用品が主だった「歳の市」は、その実態に合わせて「ボロ市」と呼ばれるようになりました。(世田谷区HP参照)
その名の通り古着はもちろん、陶器や盆栽、アクセサリー、地元の小学校主催のフリーマーケットや食べ物なども出店。
昨年度は2022年12月15日(木)、16日(金)、2023年1月15日(日)、16日(月)の4日間にわたりボロ市が開催されましたが、3年ぶりの開催で賑わっていました。
特にボロ市名物『代官餅』は並んででも食べて欲しい!そんな一品。
3種類の味付けがあり、「あんこ」・「からみ」・「キナコ」それぞれ800円。(地元の方の情報によると、年々値上がりしているんだとか・・)
全部の種類を食べてみたかったのですが、「生物なので、本日中にお召し上がりください。」という事で、今回は「あんこ」と「からみ」を食べてみました!
定番の「あんこ」は、優しい甘みのある味。柔らかめの餡で美味しかったです。
もう一つの「からみ」は大根おろし・鰹節・ネギ・海苔が入った醤油ベースの味付。これは衝撃的な美味しさでした!
しかし難点なのは、代官餅を買うのに1時間以上は並ぶという事。休日のお昼時だと3時間待ちだとか・・!?
販売時間は9時~18時。ただし遅い時間に行くと売り切れの可能性もあります。
私が実際に足を運んだのは日曜日の朝8時。すでに20mくらいの列が出来ていました。そこから販売時間の9時になり、15分程度で自分の番に来たので計1時間15分待ち。しかし、私が代官餅をゲットした頃には何十倍の列が出来ていました!!
夕方も比較的空いているなんて情報もありましたので、早朝か夕方を狙って行くことをおすすめします。
そんな魅力たっぷりの『ボロ市』は毎年同じ日取りで行われているそうで、2023年12月15日(金)、16日(土)、2024年1月15日(月)、16日(火)に開催されるはず・・!次回が待ち遠しいです。
まだまだ世田谷線の魅力は盛りだくさんなので、各駅のおすすめスポットは随時ご紹介していきますのでお楽しみに。